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「なぜ通販で買うのですか」


「なぜ通販で買うのですか」(集英社新書)斎藤駿氏著 http://amzn.to/2jf0Acz 言わずと知れた「通販生活」を発行しているカタログハウス社長の著書。 なぜ通販で買うのか? ・・・正直考えたことがありませんでした。 物心ついたときには通販がありました。 中学生の頃、欲しかったのは、 ベルメゾンのカタログで見た、当時流行のころんとした革靴(いまでも思い出せる)。 でも中学生ゆえ、通販で購入するにもクレジット払いも代引もハードルが高く、 親にほしいと言えど、なんだかんだ言われ頓挫。

(ちょっと苦い思い出...) ひょんなことから、昨年まで日本野鳥の会で6年間も通販業務に関わった私ですが、 残念なことに特に通販に思い入れがあったわけでもなく、たまたま関わっていただけ。 通販についてじっくり考えたこともなかった。

(まったく無いわけでは無かったけど、浅かった...) 「なんでもっと早くこの本に出会わなかったんだろう」 「是非とも今からでも前職場の皆さんに読んでほしい」(余計なお世話かな) なんて思うほどの良書です! この書籍は、とあるコピーライターのおすすめ本ということで 読んでみた一冊。 これまでにも、様々なコピーライターの書いた書籍など読んできているものの この本は何かが違う。

何が違うのかな?

そういえば、先日、宣伝会議のセールスコピー講座に行ったときにも 同じようなことを感じたのでした。 というのも、1日講座は2部構成になっており、 前半は、元電通などで広告に携わっていた方が講師、 後半は、元カタログハウスの方が講師。 広告代理店の場合、クライアントがいて、クライアントのその先に購入者がいる。 顧客の顔が見えない。 でも、カタログハウスのカタログを作る人は、顧客と直接つながっている。 顧客の顔が見える。 それは講義の最中、言葉の端々に感じられました。 そして、この本も同じ。 まさに顧客の顔をイメージしながらコピーを書く。 それが当たり前で、その前提でこの本は綴られている。 実際、野鳥の会でカタログのコピーを書いたりするとき、 (何でもやっていたので、紙面をデザインしたり、写真を撮ったり) 当たり前のように顧客をイメージして、 その人に響くように届くようにコピーを書いていた。 そんなの当たり前と思うかも知れないけれど、 直接顧客と対峙していないと、 コピーを書くときのスタンスが微妙にちがってきてしまうようなんです。 その点、この本は(カタログハウスの社長は) 直接顧客と対峙しているスタンスがよく分かるし、 同じようなスタンスでコピーを書いてきた私には、腑に落ちやすい。 だったら、「代理店とかコピーライターなんて要らないじゃないの?」 と言われてしまいそうですが、案外そうとも言えないのです。 やはり直接顧客と対峙している当事者は、 相当なバランス感覚を持ち合わせていないと、 渦中にずぼっとはまってしまって、客観性を失いがちなのです。 代理店やコピーライターを入れる意義は「客観性」。 と、話は脱線気味ですが、、、 この本は通販業務に特に携わっていなくても、 チラシやサイトなどで(つまり対面販売でもしてない限り)

広報・集客をする誰もが参考になる一冊だと思います! 文章の口調が読みやすいのが、またいい。 おすすめします♪ぜひご一読ください。

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