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「今年は、スープを贈ろう。」


「今年は、スープを贈ろう。」

(Soup Stock Tokyo)

http://www.soup-stock-tokyo.com/campaign/sg2016.php

 

コピーはフツーの人はほとんど意識しません。 無意識に刷り込まれていくことはあっても、意識に浮上しづらいもの。

でも、私は会計の最中でもレジ前のチラシが目に入れば 「あ、このコピーいい!」と思えば チラシに手を伸ばし、そして会計を済まします。 フツーじゃない人です、私。。。

さて、そうして今回出会ったのが、Soup Stock Tokyoのリーフレット。 お中元の訴求です。 「今年、スープを贈ろう。」でもなく 「今年も、スープを贈ろう。」でもなく。 助詞は、本当にちょっとしたニュアンスを左右する。 「そうだ、京都 行こう。」に似てるなぁなんて思ったり。 「そうだ、京都へ行こう。」でも 「そうだ、京都に行こう。」でもないんです。

スープを(お中元に)贈ることはメジャーじゃない。 カルピスやサラダオイルや洗剤がお中元として浮かびます。 (みなさんはどうでしょう?)

そこに、「スープを贈る」という選択肢の提示。 新しい選択肢に、「お!」と思う人はきっと思う。 毎年代わり映えのしないお中元に変化を持たせることができる。 それが、Soup Stock Tokyoのねらい。

お手本のようなキャッチコピー。 全員に刺さらなくてもいいんです。 お中元のバリエーションに困っていた人。 お中元なんて普段しないけど、スープなら贈りたい思う人。 まして常連さんなら、味をわかっているから 自分の好きな味を誰かに贈ることに抵抗はない。 そんな感じでしょうか。

たった12文字の中にシンプルながらも 伝えたい人には伝わるメッセージが入っているコピーです。 ※10文字を切るコピーは、至難の技なんです。

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